紙の本の所有コストを考えてみました(月に1冊10~50円くらい)

紙の本の所有コストを計算したことがあります。

1冊の本を持ち続けるのに、1か月30円程度になりました。

 (詳しい説明や計算の元とした数値は下の方にあります)

条件で金額は変わると思いますが、だいたい10~50円程度ではないでしょうか。

 

参考程度の数値ですが、本を所有するコストを意識した方が良いと思います。

賃貸に住んでいる人なら、こういった考え方も納得していただけるかと思います。

 

 

本は紙があたりまえでした

 

ここ数年、電子ブックが普及してきています。

また、紙の本をスキャナで読み取ってPDF化して、タブレットで読むこともできます。

 

以前は、本といえば紙が当たり前でした。

だから、本が増えたら本棚に収納するのも当然のことでした。

本棚に沢山の本を並べて、それが自分の知識量を表しているようで、いくつもの本棚を眺めて喜んでいた人も多いと思います。(私がそうでした)

 

でも、PDFや電子ブックに慣れてくると、紙の本はデメリットが多く感じます。

重い、かさ張る、整理が大変、捨てる手間もある、などです。

メリットもあるのですが、デメリットも大きいです。

 

 

本を置いておくのに金がかかる?

7~8年前にKindlePaperWhiteを買い、電子ブックで本を読むようになりました。

4年前にスキャナを買い、所有していた本をどんどんはPDF化して捨てました。

PDF化は手間がかかるで、もう読まないと判断して捨てた本も多かったです。

 

私の使っているのは富士通Scansnap-ix500で、最新機種はix1600です。

scansnap.fujitsu.com

5万円近くを出すのには勇気がいりましたが、買って正解でした。

家を増築するよりずっと安く済みます。

 

 

紙の本を捨てるのに寂しさを感じたのは事実です。

でも、本棚をいくつか捨てたら、部屋がメチャクチャ広くなりました。

あの狭さは何だったんだ?

 

一人暮らしで賃貸の場合、本棚が2~3つあるか否かで必要な部屋の広さは全然変わってきます。

ということは、本棚が無くなれば、狭い部屋で良いから賃料を下げられます。

 

持ち家はどうでしょう?

家の金額は変わりませんが、同じ家の広さでも広々するし、増築の必要性がなくなったり、プラスの面が出てくるはずです。

私自身、増築するという考えが無くなりました。

持ち家でもやっぱりメリットはあると思います。

 

 

紙の本を持ち続けるコストを計算してみる

 

単純に計算できるものではありません。

でも、目安となる金額は出せると思います。

そこで、次のような考え方で計算してみました。

 

どの数値も、計算しやすいだいたいの値としています。

正確さには欠けますが、おおよその予想はつきます。

 

本棚の幅(内側)が80cmで、6段あるとします。

本1冊の厚さを平均16mmとすると、1段に50冊入ります。

6段なので、本棚に6段×50冊=300冊入ります。

 

本棚の横幅を、畳の長い方の長さと同じとします。

本を取り出すためには、本棚の前に人が入るスペースが必要です。

そのスペースも含んで、本棚1つで1畳分のスペースが必要とします。

 

つまり、本300冊(本棚1つ)の保有に、1畳分のスペースが必要。

(大雑把な数値で、目安だと思ってください)

 

賃貸住宅で、スペースが1畳増えると9000円高くなるとすれば、

本1冊の保有コストは 9000円 ÷ 300冊 = 30 円/冊

 

1冊の本を持ち続けるには、1か月30円かかることになります。

住む場所など条件で大きく変わる数字だと思いますが、目安にはなると思います。

 

この数字から計算すると、1500円の本を買って5年持ち続けたとすると

  保有コストは 30円 × 5年 × 12か月 = 1800円

驚いたことに買った値段を超えてしまいます。

 

あくまで、数字上のお遊びです。

でも、本棚が1つ、2つと無くなったら、実際のコスト削減になるはずです。

その目安とする数字(1冊1か月30円)と思ってください。

 

本棚を減らせば部屋が広くなる

(本は読まなきゃいい、というのは無しで考えます)

本に限らず、持っているモノを減らせば、どんどん部屋が広くなります。

ここ10年、持ち物を少しずつ減らしてきて実感したことです。

足の踏み場もなかった部屋が、どんどん片付いてキレイになる、ほんとに気持ちよく過ごせるようになります。

 

紙の本を捨てるのは大変でしたが、本棚が1つ2つと減ってくると、劇的に部屋が広がっていきます。

紙の本の所有を見直すことは、大きなことだなと思います。

 

紙の本のデメリットは

  • 整理が大変です
  • 重い
  • かさ張る
  • 持ち歩かなければ外出先で読めない
  • 厚い本は何かで押さえないと閉じてしまう

 

紙の本のメリットもありますが、デメリットの方がはるかに大きいと感じています。

PDFや電子ブックなら、場所をとらず、常に全部を持ち歩け、整理する必要もありません。

 

紙の本からPDFや電子ブックに移るメリットは大きいです

以上のことは、所有する数百冊の本をスキャンするときに考えたことです。

かなりの時間が必要なので、自分を納得させるために一生懸命に考えた結果です。

 

本1冊の所有に30円というのは、目安でしかありません。

でも、「紙の本の所有にコストがかかる」という事実を知ることが大事だと思います。

 

紙の本を処分するには、選別して、必要なものはスキャンして、最後に捨てる、というかなりの手間を要します。

私自身、1年以上かかったと思います。

でも、広くなった部屋を見ていると、本当に紙の本を処分して良かったと思っています。

 

これを読んでいただいた方も検討してみてはいかがでしょうか。

読んでいただいた方の参考になれば嬉しいです。