Chromebookのすすめ
2018年にASUSのC101PAを買い、それからChromebookを使っていて、もう手放せません。
下記の利点があり、外出時にノートパソコンを持っていくときはChromebookになってます。
スマホのテザリングで使うとき、通信量が少なく、紛失・盗難時のショックが小さい、というのがその理由です。
Googleのサービスを利用する、という前提ではありますが、本当に便利です。
また、外出時にパソコンで行う作業は、マシンパワーを使わない作業と決めているからです。
Googleドライブ、Googleスプレッド、Googleドキュメント、Googleカレンダーを使っているからChromebookで済むという側面もあります。
ExcelやWordじゃなきゃ、という人の意見もよく分かります、私もそうでしたから。
でも、様々な端末(Windows、Mac、iPad、iPhone、Android、Linux)を使っていると、データのやり取りが大変です。
結果として、Googleのサービスに行き着いた、というのが正直なところです。
「考えてこうなった」ではなくて、「結果として、こうなっていた」です。
(Excel大好き人間なのですが、家ではGoogleスプレッドがメインになってます)
MacbookAirやWindowsノートも持ってますが、Chromebookは手放せない。
今、自宅でこの原稿もChromebookで入力していて、そのちょっと向こうにはMacbookAirが置いてあります。(MacbookAirは、処理の重いものなどを中心に使ってます)
Chromebookの利点
- マシンが安い
- 安いのに長く使える
- データはクラウドなので、紛失・盗難時のショックが少ない
- 初期設定が簡単
- 人に貸すときに楽(パワーウォッシュ)
- 通信量が少なめ(OS更新なども含めて)
- 古いマシンをChromebook化することも出来る(CloudReady や Chrome OS Flex)
Chromebookのデメリット
- できない事が多い
- 性能が低いマシンが多い(安いから仕方ない)
- 印刷が大変
Chromebookの利点について個々に説明します
マシンが安い
安い、大事なことです。ただ、安かろう悪かろうではありません。(ここ大事)
調べ物・文書入力・学習用ならChromebookで十分なことが多いです。
※ デメリットの部分で書いたように、できない事が多いので割り切りが必要です
パソコンを使わない人が10万以上のパソコンを買うのは心理的負担が大きすぎます。
Chromebookなら3万前後から買えます。
安いのに長く使える
長く(3〜6年)使えます。
(パソコン・スマホ・タブレットが家電品と同じくらいの年数使えるようになるといいですね)
この原稿を書いている ASUS の C101PA は3年半前に38000円くらいで買いました。
3年半経っても、「遅くなったな」と感じないんです、驚異的です。
(2〜3万円のWindowsノートを買って2年で買い換える、ということを4〜5回繰り返してますが、見事なくらいに遅くて嫌になります。安いので、買った当初から遅いから余計に感じるのでしょう)
ただし、機種ごとにOSの更新期限が決まっています。
この原稿を書いているC101PAは2023年8月です。
もっと使えそうなんですが、あと1年半、残念です。
逆の捉え方をすると、38000円で買って、5年間、不足を感じること無く使えるってすごいことです。
買うときはOS更新期限の長いものを買いましょう。
Googleの自動更新ポリシーのページを御覧ください。
データはクラウドなので、紛失・盗難時のショックが少ない
基本的にデータはクラウド(Googleドライブ)に保存するようになっています。
マシン側に保存もできますが、紛失・盗難を考えるとクラウドの方が良いと思います。
他のマシンからもデータが使えますから。
この、紛失・盗難は常に考えた方が良いと思います。
パソコンは、機械そのものよりデータの方に価値があると思った方がよいと思います。
特に、仕事用のデータを扱うかたは、盗難時の損失額を考えると、データ側の方がはるかに大きくなります。
Chromebookの場合、紛失・盗難があったとしても、スマホからGoogleにアクセスして、無くなったChromebookがログインできないようにロックすればいいだけです。
二段階認証にしておけば、ログインできません。
初期設定が簡単
最初にChromebookを買ったときに驚きました。
箱から出して、Googleのアカウントでログインすればほぼ終わりです。
使いたいアプリをインストールする等の作業はありますが、大した手間ではありません。
Windowsの環境構築を考えると、はるかに楽です。
人に貸すときに楽(パワーウォッシュ)
上の「初期設定が楽」と関係しますが、人に貸すとき気楽です。
環境がおかしくなったら、最初から環境構築すればいいですから。
それに、パワーウォッシュという機能が最初から入っていて、すぐに初期状態に戻せます。
だから、初期状態にして貸す、借りた人が自分のアカウントでログインする、使い終わったら初期状態にして使う。
通信量が少なめ(OS更新なども含めて)
通信量が少なめなので助かります。
当然、画像が多いページや動画を見れば通信量はどんどん増えていきますので、使いかたで大きく違います。
私の場合、「外出時は文字ベースのことを中心に」と意識しているので、2〜3時間使っても100〜200MB程度のことが多いです。
OSの更新なども100〜200MB程度のことが多いようです。
(1GBを超えたようなこともあった気がしますが、たまにです)
WindowsやMacを持ち歩く気にならないのは、このOS更新です。
セキュリティのためなら最新が良いでしょうし、でも、外出先では通信量が、と悩むのも嫌なのです。
Chromebookだと、外出先でもOS更新しちゃいます。
(一度、1GBを超えて焦りました)
古いマシンをChromebook化することも出来る(CloudReady や Chrome OS Flex)
CloudReady や Chrome OS Flex というものがあり、これらをダウンロードしてUSBメモリに書き込み、古いパソコンをChromebook化できます。
古くなり、「遅て使えない」と思っていたパソコンが再利用できるかもしれません。
互換性の問題もあり、必ずしも動くとは限りません。
試してみたら音が出なかった、というものがありました。(記憶が曖昧なので間違っていたらごめんなさい)
CloudReadyは知っていたのですが、「信用できるのか?」と不安で使っていませんでした。
しかし、2020年12月に次のニュースがありました。
GoogleがChromium OSベース「CloudReady」開発のNeverwareを買収
これを見て、これなら安心して使えるかな、と思い2021年に試してみました。
また、2022年2月に次のニュースが飛び込んできました。
Google、「Chrome OS Flex」発表 Intel MacやWindows PCをChromeマシンに
まだ試していませんが、かなり魅力的です。
じゃあデメリットは?
ここから、Chromebookのデメリットについて説明します。
できない事が多い
WindowsやMacとは違い、出来ることが限られています。
Chromebookだけで、パソコンで行う作業を全部、というのは無理です。
割り切って使うしかないです。
ですが、一般の人が行っている作業、文字入力、表計算、調べ物、YouTube再生とか、パソコンで行う作業の8割以上をこなせます。
気軽に持ち歩いて使う用途に限定する、というのが良いと思っています。
今まで、ノートパソコンを床に落として壊したことが2回あります。
30年以上ノートパソコンを使ってきているので、仕方ないかなと思ってます。
でも、壊れたノートの金額的負担は大きいわけで、それを考えると安いノートの重要性は大きいと思っています。
(だから、MacbookAirは持ち歩かないんです)
性能が低いマシンが多い(安いから仕方ない)
ずっと安いノートパソコンを使ってきているので、Chromebookでも不自由は感じていませんでした。
しかし、MacbookAirを買ってから、「Chromebook遅いな」と感じたのも事実です。
ブラウザでページを表示するとき、ちょっと待つんですね。
それから、Googleドライブでフォルダを開いていくときも0.5〜1秒程度でしょうか、「待つ」というのを意識するようになりました。
若い時だとイライラしたのかも知れませんが、50代になるとパソコンに対しても寛容になるのでしょうか、「待つか」と思っています。
高いChromebookを買うという解決策もありますが、自分なら我慢します。
安いからこその良さ(紛失・盗難・破壊)があるので。
印刷が大変
これは大変です。
解決策としては、次のようなものでしょうか。
PDFとして、パソコンやスマホから印刷
Chromebookに対応したプリンターを購入
私は諦めています。
諦めるとは言っても、iPadやスマホは持ち歩いているので、自分用には困りません。
ただ、人に紙で渡すときは苦労します。
PDFで済むことが大半なのですが、私の年代だと難しい人も多くて。
以上、Chromebookについて、メリットとデメリットを書いてきました。
私自身、Chromebookに大満足しています。
パソコンがあるから、という人も検討の余地があると思います。